日本列島誕生の前
氷河時代
地球は今から250万年ほど前から氷河時代に入ります。
この時代は寒い時期(氷河期)と比較的暖かい時期(間氷期)を繰り返していました。
※ 氷河期もしくは氷期。
この頃、まだ日本列島はユーラシア大陸と陸続きの状態でした。
環境
◎ 大陸から渡ってきた動物
マンモス、ナウマンゾウ、オオツノジカ
これらの動物たちの化石が日本で見つかったことから、日本と大陸が陸続きであったということがわかりました。
長野県 野尻湖遺跡(のじりこいせき)で見つかったナウマンゾウの牙とオオツノジカの角の化石はその形から「月と星」と呼ばれています。
暮らし
◎ 暮らしの跡
・岩宿(いわじゅく)遺跡
1946年、相沢忠洋(あいざわただひろ)が群馬県新田郡笠懸町(現在のみどり市)の岩宿の赤土(関東ローム層)から、石のかけらを発見。
※関東ローム層とは、関東地方に広く分布している赤褐色の砂質粘土層のこと。
それが1万年以上前の石を打ち欠いてつくられたものだとわかりました。
この石を打ち欠いてつくられた道具を打製石器(だせいせっき)といいます。
このことにより、日本列島に人が住んでいたのは少なくとも1万年以上前からだとわかりました。
打製石器を使って生活していたこの時代を旧石器時代(きゅうせっきじだい)といいます。
1960年〜1962年にかけて人骨も見つかっています。
・静岡県 浜北市 1万4000年前の人骨が発見。
・沖縄県 港川市 1万8000年前の人骨が発見。
他にも遺跡が発見されており、そのことから日本列島に人が住みはじめたのは10万年〜数万年前からだということがわかりました。
◎ 暮らしについて
この頃の人々は、狩猟・漁・採集など、自然にあるものを集めて食べていました。
また、火も使って生活していました。
食べ物を焼いたり、体をあたためたり、夜の明かりとして使っていたと思われます。
日本列島誕生
日本列島誕生
250万年ほど前から続いた氷河時代ですが、1万年ほど前から気温が上昇しはじめます。
気温の上昇で氷河が解けて海水面が100mほど上昇し、低地は沈み、高地が陸として残りました。
こうして、ほぼ現在の日本列島が誕生しました。
次回は、日本列島が誕生したころの様子を見ていきましょう。