この記事では、文字のはじまりについて学習します。
文字のはじまり
文明のはじまり
人類が誕生し、しばらくすると農耕や牧畜で生活するようになります。
農耕には水が必要なので、大きな河の治水・灌漑を行う必要があります。
大河の治水・灌漑には大人数が必要なので徐々に人が集まり、大規模な集団を形成していきました。
集団はやがて各地で文明を発展させていきます。
文明と文字
文明が発達した地域では、現在の文字のもととなる文字が使われはじめていました。
それぞれの文明と、そこで生まれた文字について見ていきましょう。
インダス文明
◎ インダス文明の特徴
インダス文明は、インダス川の流域に紀元前2500年ごろに栄えた文明です。
この地域の遺跡からはものの形をかたどった文字が刻まれた印章が出土しています。
※ 印章(いんしょう):はんこのようなもので、木や石などに文字やシンボルが彫刻してあり、文書に押して権威や責任を証明するもの。
時期 | 紀元前2500年ごろ |
場所 | インダス川流域 |
特徴 | ものの形をかたどった文字を使用 |
エジプト文明
◎ エジプト文明の特徴
エジプト文明は、ナイル川の流域に紀元前3000年ごろに栄えた文明です。
そこで現在のアルファベットのもとになるヒエログリフという文字が使われていました。
ヒエログリフは絵文字で、王のマスクや遺跡の壁面に刻まれています。
時期 | 紀元前3000年ごろ |
場所 | ナイル川流域 |
特徴 | ヒエログリフの使用 |
メソポタミア文明
◎ メソポタミア文明の特徴
メソポタミア文明は、チグリス川、ユーフラテス川の流域に紀元前3500年ごろに栄えた文明です。
そこでくさび形文字という文字が使われていました。
時期 | 紀元前3500年ごろ |
場所 | チグリス川、ユーフラテス川流域 |
特徴 | くさび形文字の使用 |
中国文明
◎ 中国文明の特徴
中国文明は、黄河・長江流域にに栄えた文明です。
亀の甲羅や動物の骨に刻まれた甲骨文字という文字が使われていました。
私たちが現在使用している漢字の原形になった文字です。
時期 | 紀元前5000年ごろ(※諸説あり) |
場所 | 黄河・長江流域 |
特徴 | 甲骨文字の使用 |
最後に
この記事では、文明ごとに文字のはじまりについて学びました。
復習して、頭に入れておきましょう。