漢字の成り立ちと用法
六書(りくしょ)
中国から伝わった漢字は、成り立ちと用法によって6つに分類されます。
この分類を六書(りくしょ)といいます。
象形文字
◎ 象形(しょうけい)文字
象形文字は、絵文字をもとに作られた漢字です。
ものの形を簡単な絵にかいたものから徐々に漢字になっていきました。
指事文字
◎ 指事(しじ)文字
指事文字は、形では表せないものを点や線などの記号を使って表した漢字です。
※ 「指示文字」と書かないように注意!
会意文字
◎ 会意(かいい)文字
会意文字は、いくつかの文字を組み合わせ、新しい意味を表した漢字です。
形成文字
◎ 形成(けいせい)文字
形成文字は、音(読み方)を表す文字と、意味を表す文字を組み合わせた漢字です。
漢字のほとんどが形成文字です。
形成文字は音を表す文字が漢字にはいっているので、読みを推測するヒントにもなります。
そのためその漢字の音読みがわかる場合が多いのです。
転注文字
◎ 転注(てんちゅう)文字
転注文字は、文字のもとの意味とは別の意味で使う漢字です。
仮借文字
◎ 仮借(かしゃ)文字
仮借文字は、もとの漢字の意味に関係なく、読み方だけを借りた漢字です。
外来語や地名を表す時によく使われます。
象形・指事・会意・形成は漢字の成り立ちによって分類され、転注・仮借は漢字の使い方によって分類されています。
国字
漢字は中国から日本にやってきましたが、実は日本で作られた漢字もあります。
それを国字(こくじ)といいます。
ほとんどの国字は、漢字と漢字を組み合わせてつくられた会意文字が多いです。
最後に
この記事では、漢字の成り立ちについて学びました。
復習して、頭に入れておきましょう。