漢字の音と訓
漢字の音
音(おん)とは、中国での読み方をもとにした読み方です。
種類
漢字は、様々な時代に何度かにわたって中国から伝わってきました。
そのため、漢字によっては一つの漢字に複数の音読みをもつものもあります。
◎ 呉音(ごおん)
呉音(ごおん)は漢字が日本に伝えられた時に入ってきた音。
「古事記」や「万葉集」に用いられている音です。
◎ 漢音(かんおん)
漢音(かんおん)は呉音の次に伝えられた音。
その頃の中国との交易により伝わってきた、中国の都の標準的な発音です。
◎ 唐音(とうおん)
唐音(とうおん)は平安時代以降に伝えられた音。
漢字の訓
訓(くん)とは、漢字の意味を日本の言葉にあてはめた読み方です。
音と訓のちがい
見分け方
漢字の読み方が音か訓かを見分ける確かな方法はありませんが、いくつかのポイントを知っておくことで推測しやすくなります。
例外がありますが、特徴を知っておきましょう。
◎音読みの特徴
・耳から聞き取っただけでは意味がはっきりしない。
・熟語でつかわれていることが多い。
・読み方に「ャ」「ュ」「ョ」など小さな文字が入る
・読み方が一つしかないもの
・読み方が2文字で、2文字目が「ウ」「ン」「チ」「ク」「キ」「ツ」「イ」のどれかである
◎訓読みの特徴
・耳から聞き取っただけで意味がはっきりわかる。
・送り仮名がある
・4文字以上の読み方をする
さいごに
この記事では、漢字の音読みと訓読みについて学びました。
復習して、頭に入れておきましょう。